Broadcomに買収されてからサービスやライセンスに変更がある(あった)らしい
使い続けるとどう影響があるのか、整理してみます
そもそもBroadcomってどんな会社か
Broadcomってシマンテックも買収してて名前は聞くけど実態をよく知らない会社である(個人の意見です)
- 1991年にロスで創業したBroadcom Corporationというファブレス半導体会社と、1961年にHPの半導体部門を起源として設立されたAvago TechnologiesがAvago側の買収という形で2016年に今のBroadcom Ltd.となる(なのでNADAQのティッカーシンボルはAVGO)
- 豊富な知的財産権ポートフォリオを有しており、無線通信、有線インフラストラクチャー、エンタープライズストレージ、産業用エレクトロニクスの4つが主要なターゲット市場。上述がカバーする代表製品は、携帯電話端末、基地局、データネットワーク、ストレージ/テレコム危機、工業用オートメーション、発電および再生可能エネルギーシステム、ディスプレイなど(出典:マクニカのページ)
- 今の本社はカリフォルニア州パロアルト、従業員は約2万人
ファブレスというのは、工場を持たないという意味で、製品の企画・設計・マーケ・販売などの機能に特化して、生産は他社に委託する業態だそう。
Broadcomも実際の半導体の製造は台湾や中国などアジアを中心としたファウンドリに任せている。
VMwareってどんな会社か
BroadcomによるVMware買収後の公式情報
とりあえず何がどう変わるのか、公式情報を拾います
2023年12月11日 VMwareニュース記事
1 . 製品ポートフォリオを大幅に簡素化する
- VMware Cloud Foundation(以降VCF)について、サブスクリプションの定価を半額にし、より高いサポートサービスレベルを追加
- VMware vSphere Foundation(以降VVF)について、中〜小規模顧客向けにより簡素なプラットフォームを提供
2 . サブスクリプションライセンスに移行する
- 本日より永久ライセンスの販売を終了
- 有効なサポート契約による永久ライセンスは使える
- 新しいサブスク製品と引き換えに永久製品の「下取り」を支援
2024年1月22日 VMware Cloud Foundationブログ
- VMwareのソリューションはVCFまたはVVFの一部としてのみ提供される
- 具体的にこのページでリストアップされている製品はスタンロアドンオファーとしては提供終了になった。VCF /VVFの一部としては利用できる可能性がある
※VMware vSphere ハイパーバイザー (無償版)などはNになっているので、VCF/VVFなどにも含まれず今後利用できない
なおVMwareの上述発表を受け、競合のNutanixが以下記事を出している
2024年1月16日 VMware ユーザーに対する Broadcom の予期せぬ結果に関する 9 つの予測
- 多くの顧客がより多くの料金を払うことになる
- 仮想化したからストレージ安くなる予定だったのが帳消し
- VMware代理店のマージンが削減されるのでサポートリソース減るかも
- Dellなど大手がVMware投資削減するかも
- EUC製品はさらにオープンになる可能性がある
- VMCが顧客あるいはプロバイダー管理サービスになる可能性がある
- DellがVxRailの焦点をScaleIOに移す可能性がある
- DPUの導入が遅れる可能性がある
- カスタマサポートが変更される可能性がある
2024年4月25日 旧VMwareエンドユーザコンピューティングビジネスであるOmnissaの紹介
よくわからん、、、
こんな記事もあったのだけど、いまいちよくわからず、、、
こちらに製品体系についてまとまった記事があったので引用します。ありがたや
VMware vSphereは
①小規模向けのVMware vSphere Essentials Plus
②小〜中規模向けのVMware vSphere Standard
③中〜大規模向けのVVF
と
④VCF
の4つのエディションに簡素化され、全てサブスクリプション型のライセンスに統一。
使い続けたい人はどうなるのか
- いま永続ライセンス持っている人は、サポート有効期限内はつかえる
- 更新のタイミングで、新たなエディションとサブスク型ライセンスに切り替え
- 要件によるが、使いたい機能がどのエディション、あるいはどのアドオンに含まれるかで現行より費用が高くなる可能性がある
- サポートなども今後手薄になる可能性がある?
とりあえず今わかるのはこんなところでしょうか